産業用マザーボードは便利
現在制作中のTrueNAS採用NASPCの「MNAS」で採用しているマザーボード周辺が完成しました。もう変更は無い「ハズ」(笑)。
マザーボードは産業用と呼ばれる電源がATX形式ではなく12V単一電源でデバイス総てが動作する「電源内蔵型」Mini-ITXを採用しています。
マザーボードレイアウト
マザーボード周辺
採用したマザーボードは第六世代~第九世代のCore CPUが搭載できるB250チップセットを採用した「変態」マザーボードです。
CPU
どこが「変態」なのかと言うとBIOSでやや強引に第六世代~第九世代のCPUに対応させている点で、同じCPUアーキテクチャの製品でCPUソケット形状が同じだったら「全部載る」みたいなノリの製品です。
本機に搭載するCPUは第六世代のCore i7-6700で、低頭CPUクーラーでは放熱が厳しいのでCPUのターボブースト機能をOFFにして定格の3.4GHzで駆動しています。
メモリ
ただデメリットもあり、メモリがDDR3-1600 2スロットに固定されています。搭載可能容量はCPUに依存する「らしい」です。何分購入時「デバイスドライバ」も「取説」すら付属していない製品なので(笑)。(製造メーカーも不明だけどAmazonで入手可能)
デバイス
珍しいのがWiFiにMini-PCIeスロット、内蔵ストレージにNVMe Gen3×4とやや世代的にチグハグなデバイススロットを搭載しています。(両方PCIe Gen3対応)
あとSATAコネクタと電源ヘッダーが2ポート分搭載されています。起動もデータ用にも活用できます。
後日NVMeスロットに起動ストレージを載せる予定です。
拡張スロット
組み込み型マザーボードなので汎用PCIeスロットはありません。グラフィックスカードを増設する用途ではないらしいです。
本機ではWiFi用Mini-PCIeスロットからPCIe x1信号を延長してSATAストレージカードを増設しています。(ぶっちゃけ信号と電源さえ取り廻せればどこにデバイスを設置しようがお構い無しという事です:笑)
電源
何よりも嬉しいのが電源が12V単一で動作します。これはATX規格の24+8本の電源線をゴチャゴチャ引き回さなくて済むという事で、ケース内の配線を減らしてレイアウトをスッキリさせることができます。
ストレージと制御線(電源)
制御線は端子出し
本機はデータストレージに20基の2.5インチHDD/SSDを搭載しますが、マザーボードのSATAポートを遊ばせておくのは勿体ないのでM.2 SATA SSDをやや強引に空きスペースへ「ねじ込んで(笑)」います。
本機の制御線はマザーボードの電源ON(起動)時に出力される12Vと5Vを活用し、12Vを追加で増設しているSATA増設カードの電源に、5Vをデータストレージ20基の電源になる5V 40Aスイッチング電源を入り切りするリレーユニットの電源兼トリガー信号として引き出しています。
わざわざ端子台受けにしているのはメンテナンス時に各部を分解し取り外せるように配慮して設置しています。(以前直配・直半田付けしたらメンテナンスが面倒だったので)
SATAストレージカード
増設カードはマザーボードの真上
マザーボードの直上にやや空間が開いているので活用しています。
CPUクーラーの吸気を妨げないようにスペースを開けながら、マザーボードの上に増設カードを配置できるように「中板」を製作。あとは搭載する増設カードの形状に合わせて加工すれば搭載して活用できます。
CPUへの空流は筐体フロント側からストレージの隙間を縫って直に吹き込むので、CPUの排熱が滞留することなく筐体外へ排出されます。
PCIe増設カードはx1接続の製品ならUSB3.0ケーブル1本と追加の電源で延長増設できます。これ工作PCユーザーにとっては非常にありがたい限りです。
PCとして動作可能に
今現在の状態でPCとして動作できるまでに完成しています。あとは増設ストレージとなる20基のHDD/SSDを繋ぐSATA信号ケーブルと電源線(接続コネクタ)、電源が揃えば即組み込んでハード的に完成するのですが・・・。
各部品の到着時期がバラバラ(笑)
購入する製品がAmazon発送でも「色々」あるようで配送日もバラバラな様です。特に中国など海外から発送される製品は到着日が読めない部分もあってモヤモヤします(笑)。