限界までストレージを載せる
前回マザーボードを交換して第四世代CPUから第六世代CPUにアップグレードしたファイルサーバーに、現在我が家で余っているストレージを詰め込むために色々と拡張を施してみます。
電源の問題
搭載している電源がFlex-ATXの200Wなので電力的に厳しい。
本機のデバイスはホットスワップ4基とマザーボード、CPU、メモリ、M.2起動用ストレージの8つですが、将来的にはストレージを10基内蔵できるように拡張したいと考えています。
現在の電源を素で使用すると出力の容量一杯で余裕がなくなりそうです。電源を買い替えれば良いのですが今回は電源をそのままに出来るだけの拡張をしたいと思います。
消費電力の制限
現在65WのCPUを載せていますが、ファイルサーバー的には多少パフォーマンス過多に思います。そこでCPUの消費電力をBIOS設定で制限して電力を抑えてみます。
BIOS設定
CPUの倍率を32から25へ変更
BIOSのオーバークロック設定でCPUのクロック倍率を32(3.2GHz)から25(2.5GHz)へ下げます。
動作確認
CPUのクロックと消費電力
CPUに100%の負荷をかけて1時間ほど放置した時の消費電力と動作クロック、ついでに発熱を確認しています。
今回はiGPUには負荷をかけていません。ファイルサーバーにグラフィックスパフォーマンスは必要ないので負荷を考慮しません。
CPU負荷時は約32W程度の消費電力で2.5GHz動作で安定しています。また発熱の方も45度以下で発熱の心配は不要なようです。
パフォーマンス
ベンチマークの様子
調整後にベンチマークを採ってみましたがマルチコアで約1153と以前より350ポイントほど下がっていますが、ファイルサーバーとしては動作に差が感じられないのでこれで良しとしました。
ストレージ拡張
暫定的に我が家で死蔵しているストレージを集めて無理やり搭載してみました。
側面にまず1基(写真右下)
PCIeスロットにSATAカードを載せてケースの内部側面にMini-SATA SSDを1基増設。
取り付けには導熱両面テープを使用して筐体フレームにMini-SATAtoSATA変換基板を貼り付けていますが粘着力が強力なため固定には十分すぎる強度があります。
剝がすときには必ず基板が反り返るほど強力です。なので固定後の脱落の心配は皆無です。
さらに反対側の側面にも1基(写真左下)
反対側のケース内部側面にもMini-SATA SSDを1基増設。
これで現在のストレージは
M.2:NGFF SSD×1
合計7基のストレージが稼働しています。
CPUの消費電力を抑えているのでストレージを増設しても余裕があるように思えます。
今後の拡張予定
現在は寄せ集めのストレージが7基載っていますが、これを10基まで拡張したいと考えています。
おおよその電力割合は
CPU 2.5GHz 32W / 2.2GHz 25W
マザーボード 25W
PCIeはM.2 NGFF SSD×5基内蔵可能なSATAカード+5基のSSDで30W程度
ホットスワップベイ4基 3.5インチHDD 7W×4 28~30W程度
合計120W程度の消費電力を目標に部品選定をしていこうと思います。
電源の発熱状況によってはCPUを2.2GHz(25W)駆動にして運用するかもしれません。
今回の目的はCPUの消費電力を落としてSSDを増設することで、少ない容量の電源でもファイルサーバーとしてフル活用できるように拡張してみました。