更新:HDD6基分のSATA電源コネクタを取り付け
前回の配置を参考に加工してみる
前回本機の配置図のイメージを描いていた。今回は取り寄せた部材を使用して実際に組み付け加工を行う。
なお今回は本体側内部のみになる。
側面の吸気口を製作
まずAmazonで取り寄せたタカチのアルミケースを加工する。電源、HDDの取り付け穴、側面の開口を行い側面にはパンチング板で吸気口を作る。
マザーを取り付ける中板
上の写真はHDDの固定補強兼マザーの固定板である。余談だが2mm厚のアルミ板をハンドニブラーで切断するのに非常に骨が折れた。二度とやりたくない加工だった。
今回使用するマザーASUS H97I-Plus
マザーは第四世代対応のMini-ITXでMini-PCIeスロットにSATA3増設モジュールを追加してSATA3コネクタを6基分に拡張している。
高さを抑えるためCPUは低消費電力版Core CPU(35W)を採用し、CPUクーラーも高さ35mm厚の薄型の製品を組み合わせている。
メモリは標準的なDDR3-1600の4GBモジュールを2つ載せて8GBの容量にした。
追加したSATA3モジュール
写真中央のMini-PCIeスロットに装着されているSATA3モジュール。Windows10では標準ドライバが自動でインストールされ動作も良好である。
このSATA3モジュールに欠点があるとすればアクセス表示LEDが基板上にしか無く、ケースの表示LEDへ配線を引き出せない。
今回はHDD 2基分のアクセスLEDは点灯しない「仕様」とする。
筐体に組み付け動作チェック中
HDDとマザー、電源を加工したケースの本体側へ組み付け通電を行った。
ほぼ配置図通り収まっている
マザーと取り付け板合わせて高さは55mm程度に収まったので天井から20mm以上のスペースを確保できている。
試しにCPUの高負荷状態で1時間ほど放置したが発熱はおおむね55度以内に収まっており発熱による不具合は無いと判断した。
なお今回の負荷テストはCPU部のみしか行っていない。
電源ボタン(左)とアクセスLED(右)
構想図には無かったがストレージのアクセスLEDを追加する予定である。
ただしマザーボード内デバイスだけのアクセス表示で追加したSATA3モジュールのアクセスはモニタしていない。
本体後ろ側
HDD6基とマザーを載せSATAケーブルを接続した状態。
HDDの電源線に使用した配線はAWG18を使っているので6基程度のHDDでは電圧降下などの不具合は起きないだろう。
ATX規格の電源を搭載して構築するよりも配線がスッキリしている。狭いケースを使って自作PCを製作する場合、配線は少ない方がメリットは多い。
筐体下側にはインシュレーターで嵩上げ
筐体裏側に露出しているHDDや電源の取り付けネジが接地面に接触しないように筐体にはインシュレーター(足)を取り付けた。
取り付けた位置が他の部品のネジに干渉する場所が2か所ほど出来てしまったが、どうにか取り付けられるように加工している。
今回は本体側部品配置を行った。
あとは後日届く電源安定化コンデンサを取り付ければ本体側加工は終了する。