新しいPCが総ての面で優秀とは限らない
最近私が製作した液晶一体型PC「SLPC」に採用したマザーボードはIntel Processor N100が搭載されて、省電力でありながら第六世代Core U SoCよりもパフォーマンス的に優れているので期待していましたが、過去のソフトウェアとの互換性が失われており私の利用目的である旧作ゲームソフトの補完と実行が難しい状況です。
そこで一度廃盤とした8インチ液晶サイズの小型PCを旧作ゲームソフトウェアの補完と実行用に復活させました。
8インチ液晶小型PC「MLPC」
本機
本機はSLPC製作に伴いマザーボードを抜き取った為、廃盤としたPCですが件のN100で互換性不良が頻発したので急遽作り直しています。
以前SLPCに使用していたマザーボードが余ったからとも言えますが(笑)。
本機内部(以前と比べ簡素に)
内部的には「余分なものを極力無くす」のを目標に必要最低限の部品構成で作り直しています。
マザーボードには第七世代Core U SoCのCore i5-7260Uを載せたNUC7i5BNH、メモリにはDDR4-2133 8GB(デュアルチャンネル)、ストレージはM.2 NVMe Gen3×4 2280 1TBを装着しています。
筐体構造的にUSB2.0の数が少なかったので3ポート背面に向けて追加しています。
液晶画面用電源(中央)
あとは液晶画面駆動用にDC-DCコンバータを左側面に配置しています。これは本機に19Vの電源を接続した際に液晶側に12V以上の電圧がいかないように電圧を調整しています。
また本機は電源電圧12Vと19Vに対応しています。
液晶制御基板周辺
液晶画面裏は以前の「MLPC」のまま手を入れていません。強いて言えばオプションでスピーカーを追加できる程度でしょうか(笑)。
液晶画面は1280×720ドット 16.7M色 IPSパネル TTL接続で発色が良く、バックライトが多少明るすぎる位に輝度が高いです。マザーボードとの接続にはHDMIを使用しています。
この液晶解像度の1280×720ドットは過去のテキスト型ノベル系ゲームの表示解像度に最適で、8インチの表示サイズも相まって非常に理想的な「表示」が出来ています。
また表示密度(画素数)が低めなので、グラフィックスパフォーマンスが低いマザーボードでもFHD(1920×1080ドット)表示に比べ表示負荷が低く抑えられます。
一つ欠点があるとすれば液晶制御基板の機能制限により、マザーボードのBIOS画面の表示ができない(映らない)のが欠点と言えます。BIOS設定には本機を分解して他のモニターを繋げる必要があります。(BIOS設定の頻度はほぼ無いに等しいですが)
OS
本機のOSはWindows10 Home 1607 64Bitをインストールし、可能な限り「軽量化」とスパイウェアなどの個人情報搾取機能を無効化しています。
古いバージョンのOSを使う事でMicrosoftの強制アップデートなどを回避する目的もありますし、新しいバージョンのOSでのソフトウェアの互換性不具合を回避できます。
軽量化のおかげでOS起動時のメモリ使用量を1GB程度までに抑えることができています。
本機の利用
本機は基本的にゲームしかインストールしません。とりわけ先に製作しているN100搭載PC「SLPC」で動作しなかったソフトウェアを本機にインストールして遊びたいときに本機を起動してプレイする感じです。
それだけN100で過去のゲームが動かなかったと言う訳ですが(泣)。
今後
本機に搭載されているストレージが1TBなので2TBに換装しようと考えています。また可能であればUSB3.1接続のUSB SSDも増設手段として考えています。