Hone.のPC工房

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モバイル シンクライアント Atrust mt182w入手

リモート端末に使えるシンクライアント

 今月初め大須の某ジャンクショップでAtrust mt182wを入手。税込980円でした。

 

本機(外観は綺麗)

 

 本機はOSにWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSCを採用した企業向けシンクライアントでSoCにIntel Braswell Quad Core X5-E8000、メモリはDDR3L-1600 4GBを1スロットでシングルチャネル搭載可能です。

 

コネクタと周辺部品が実装されていないM.2スロット

 

 ストレージは交換可能な32GB eMMCモジュールでほぼ入手不可能。そのほかにはマザーボードにM.2 SSD用のランド(未実装パターン)がありますが部品が実装されておらず増設不可能でした。

 

メモリスロットは1つだけ

 

 本機はロースペックに見合った最低限の作りでメモリもSODIMMでDDR3L-1600が1枚実装できます。

 

放熱効果が素晴らしいヒートシンク

 

 本機が優れている点は放熱に力を入れている事でAtom系SoCではあるものの過剰ともとれる大きさのヒートシンクでFANレスを実現しています。

 

実際の発熱もCPUコアだけの高負荷時で50度台と非常に優秀で発熱によるCPUコアのクロックダウンは起きません。常に2.0GHz(バーストクロック)で動作し続けます。

 

この辺りは日本のPCメーカに見習ってほしいくらいです。特にNECPanasonic富士通辺りですが。

 

珍しいeMMCモジュール

 

 本機のストレージは交換可能ながら入手困難なeMMCモジュールが付属していました。

 

SIMカードスロットのランド

 

 本機はLTEカードが内蔵可能(スロットが実装されていませんが)でSIMカード用のランドもあります。

 

ほかにI/OとしてUSB3.1 TypeAが2個、USB3.1 TypeCが2個、ヘッドセット、HDMI、マイク、WEBカメラ、スピーカーが実装されています。

 

キーボードとタッチパッド(指紋認証付き)

 

 キーボードは文字消えもなく非常に綺麗でした。また指紋認証付きタッチパッドも綺麗な状態で実装されています。

 

外観

 

 本機はフルアルミ筐体で質感も申し分なく重すぎないバランスの良い製品です。

 

液晶はFHDのIPS液晶

 

 本機の液晶パネルは14インチFHD(1920×1080)のノングレア IPS液晶で表示は綺麗です。

 

パフォーマンス

 本機はAtom SoC X5-E8000 4コア 1.04-2.0GHzでシングルチャネルのDDR3L-1600メモリを搭載しておりお世辞にもパフォーマンスが良いとは言えません。

 

ただ企業がリモートデスクトップを利用するシンクライアントとしては良い製品だと思います。

 

サーバー次第ですがリモート接続した状態でWEBブラウズや動画・音声の視聴などは問題なく実行できました。

 

本機にWindows10 Home 1607 64bit版をインストールしてパフォーマンスをチェックしました。

 

CPU-Z Multi Thred Benth:271(64Bit OS:CPUのみ高負荷時)

ベンチマーク時の本機全体の消費電力:19.2V 0.51A 9.8W

 

メインでガシガシ使うにはまったりしていますがリモートクライアントでの使用や古めの2D系ゲームならプレイできそうです。

 

非力なSoCにシングルチャネルのメモリなので表示系に多少ラグを感じますがFHD画面なので致し方ないと思います。

 

感想として

外装が綺麗で内部は日本も見習ってほしい優秀な作りです。Atrustは台湾の企業ですが製品の出来栄えとしては最高に値すると思います。

 

作りとバランス、PCとしての割り切った性能は企業モデルらしくはありますが。

 

追記

 後にUSB接続でmSATA SSD 128GBを追加増設(内蔵)、電源の共有電源化、バッテリー排除を行い現在に至ります。