古いが薄くて軽いタブレットキーボード付き
本日GW2度目の大須は某中古販売店でNEC VersaPro VT-J(PC-VK24VTAMJ)を購入。
価格は税込2200円
本機はSoCにAtom z3795(製品リンク)を搭載した2014年04月発表の10.1インチIPS液晶搭載のタブレットPC(本機製品情報)です。
一部写真にも書いてありますがメモリにDDR3-1066 4GBデュアルチャンネル、ストレージは128GB eMMCを搭載しています。
今回購入した個体はバッテリーが充電不可能状態で電源アダプターが付属しない所謂ジャンク品で、代わりにキーボードドックとスタイラスペンが付属していました。
電源を有線化
電源コネクタ部分に延長ケーブルを追加
本機にはACアダプタが付属していないため外部から電源を接続する手段がありません。(変換アダプタなどを使用すればよいかもしれませんが脱着の必要がなくなるため電源コネクタは使いません)
電源コネクタ形状がNECタブレット■型コネクタとなっており特殊タイプです。
電圧は12Vで最大36W程度なので3Aの給電が出来れば他のACアダプタを代用できます。
(実際はバッテリーが無くなるため15w以下ですが)
そこで我が家の12V共有電源に接続するためノートPC標準丸形コネクタの付いた延長ケーブル(1.5m)を本機の電源コネクタのはんだ付部分に接続しています。
バッテリー撤去
バッテリーの取り外し
本機のバッテリーは経年により充電不可能になっており、ACアダプタから給電してもBIOS画面の表示で「バッテリーを充電してから起動せよ」という意味のメッセージが表示された後電源が切れます。
これではバッテリーは鉛化して充電不能、ACアダプタ接続でもエラーで電源が落ちる状態と正常に使用できない状態です。
そこで常時給電状態で使用するのであればバッテリーは不要となります。なので不要なバッテリーは撤去します。その方がバッテリーに起因する不具合や事故を排除できます。
本機はバッテリーを撤去しても外部からの給電で正常に稼働します。ただしWindowsのデバイスマネージャにあるバッテリー制御のドライバを無効に設定する必要があります。(バッテリー制御が不要になるため)
OSはWindows10
2014年製の本機はAtom z3795を搭載し、eMMCをストレージとした32Bit OS専用機です。(32Bit UEFI BIOSを搭載しており64Bit OSはインストールできない)
OSはWindows10 Home 1511 32Bit
本機はOSがインストールされていなかったのでNECのページからドライバーをダウンロードしWindows10 Home 1511 32Bit版をインストール。
OSに軽量化処理を行い現在でも「ライトな作業では」まずまず使えるタブレットPCにできました。
今回本機はバッテリーの撤去以外はほぼオリジナルのまま、個人情報対策などの改造処理を行っていません。
昨今ある意味貴重になりつつある32Bit専用機なので出来るだけ当時のままの状態で当時のソフトウェアを運用するために保持したいと思います。
パフォーマンス
本機のSoCに高負荷(CPU、iGPUに100%の負荷)をかけて1時間放置した時のCPU動作周波数は800MHz、発熱は72度で放熱板を兼ねた筐体がかなり熱くなります。
CPU-Z Multi Thread Bench 90 (32Bit OS:長時間高負荷・高発熱時)
消費電力12V 0.7A 8.54w 800MHz動作
CPU-Z Multi Thread Bench 183 (32Bit OS:CPUのみ・低発熱時)
消費電力12V 0.85A 10.37w 2.2GHz動作
高発熱時は動作周波数が下がるため操作性が悪くなります。本機は負荷の少ないライトな作業での使用に適したタブレットと言えます。
とはいえ動画や音楽の視聴には問題なく、WEBページの表示などは速度さえ気にしなければ正常に行えます。(サポートの問題でブラウザはユーザーが選択する必要がありますが)
メモリに制限があるので複数のソフトウェアを同時に起動したり、ブラウザで複数のTABを多く展開するなどの使い方には向きません。
貴重な機種なので大事にしたい
32Bit版のWindows10が動きメモリも実装4GBに対し2.9GBしか認識しませんが、64Bit OSでは動作しない古い世代のソフトウェアが動作してくれるので重宝します。
また外観を含め状態が良いジャンクなので最低限の延命改造だけで済みました。
キーボード付きの良いタブレットを入手できました。