PanasonicのノートPCにストレージを増設
前回ジャンクで入手したPanasonicのスタンダードノートPCがほぼ増設不可能な作りだった。せめてストレージだけでも増設しようとUSB3.0接続のストレージを1基内蔵したはいいが、手抜きが過ぎたので手直しを行った。
HUBを内蔵
増設部
今回は4ポートのUSB3.0 HUBを追加して将来の追加拡張に対応する作りにした。
写真に写っているUSB3.0接続M.2変換基板が1基増設可能で、USBコネクタ部を何とかすればもうい1基増設できるかもしれない。
手間を省くのであればUSBメモリ型のSSDを2基ほど追加増設できるかもしれない。
問題はUSBコネクタ間のピッチサイズでこの間隔で取り付けが可能であれば追加の加工は必要ない。
USBコネクタ部
本機から出力されているUSB3.0信号を一旦USB3.0 HUBへと繋ぎ、HUBから延長ケーブルを使って本機のUSB3.0ポートとして元の子基板に固定している。
延長ケーブルは線を細くするため大外の被覆とシールドを撤去し、代わりに銅箔テープを使ってシールド処理している。HUBに繋がる部分は軟質接着剤の樹脂で固定と絶縁を行っている。
電源追加
追加した電源(赤丸部)
USBバスパワーが不足することが予想されたためDC-DCコンバータを追加してUSB3.0 HUBのセルフパワーとした。
本機は電源部分の設計上の余裕が無く電源スイッチと連動して出力される電源は流用できなかった。USBのバスパワーでさえ規格以上の電力は出力できない。
そこでACアダプタから入力される電源からDC-DCコンバータへ引き込み、USBバスパワーをトリガーにしてUSB3.0 HUBへ電源を供給するようにした。
ただこの方法には1つ欠点があり、ACアダプタ駆動時のみHUBへ電源を供給できる。要するにバッテリー駆動時には増設ストレージをはじめHUBに繋がるデバイスは総て動かなくなる。
私はリチウムイオン電池が嫌いなので本機のバッテリーも廃棄し、ACアダプタ駆動になる予定である。
あとUSBのセレクティブサスペンドやデバイスOFFなどを行わないためバスパワーは本機が駆動中はONのままで良いことにしている。
USBの信号についてはシールド処理を行っているので本機とHUBの信号ロスは最低限に抑えられている。試しに増設ストレージのベンチマークを行ったが、改造前と同等の転送速度だった。
今回は本機のUSB3.0ポートを見掛け上潰さずにUSB3.0接続の増設ストレージを内蔵した。これにて本機の改造は終了する。