Hone.のPC工房

PC工作好きなHone.の活動記録ブログ

DELL Latitude 5290入手

液晶不良のジャンクなLatitude 5290

 本日大須の某ジャンクショップでDELL Latitude 5290を入手。価格は税込2980円でした。

本機

 

 本機は液晶不良、メモリ、ストレージ無しの品で、SoCに第八世代Core i3-8130Uを搭載したDELLのビジネスノートで、DELLのHPにSoCや構成情報が無いBTO製品になります。

 

裏側

 本機はジャンクという事で色々と欠損部分がありましたので我が家に持ち帰ったその場で改造開始。

 

手始めに裏側筐体蓋の埃侵入防止用のビニール製の網を撤去。吸気効率を上げています。

 

本機内部(不足品追加後)

 

 本機内部は意外に綺麗でメモリスロットが2つ、ストレージが2.5インチかM.2 2280 SSDの排他設置(本機はM.2 SSD仕様でした)、M.2 WWANスロット、M.2 WiFiスロットがあります。

 

バッテリーが付属していましたが即撤去しバッテリーレスで運用します。電源アダプターは45W又は65WのDELL純正の物が使用できるようです。

 

純正以外のアダプタの場合正常な動作が見込めない可能性があります。試しに我が家の19V共有電源を接続しましたが起動しませんでした。

 

ストレージ周り

 

 M.2スロットはストレージ用(写真右側)とWWAN用(写真左側)の2つがありますがWWANを利用しない場合M.2 2242サイズのSSDが装着できます。BIOSでもM.2 NGFF 1TB SSDが認識しました。

 

メインのM.2 ストレージはNGFF又はNVMeの2280サイズのSSDが装着できます。

 

本機のバリエーションとして2.5インチHDD又はSSDが装着できるようですが購入した本機には接続ケーブルや取り付け冶具が付属していませんでした。

 

あとマイクロSDスロットも装備しています。

 

メモリ周り

 

 メモリはDDR4-2400が2枚装着できます。動作チェックでは手持ちの4GBと8GBで12GB装着しています。BIOSでもデュアルチャンネルで認識しています。

 

WiFi

 

 通信関連は1Gbpsの有線LANと11ac 866Mbps対応WiFiカードが実装されています。

 

試しに通電

 

 本機にWindows10をインストールした状態です。液晶画面右上に液漏れが発生しています。使えないこともないですが非常に気になります。

 

その他は全体的に綺麗な状態で故障個所はありませんでした。

 

本機は標準でWEBカメラが搭載されておらず必要ないユーザーにとってはWindows10以降のセキュリティー不安を感じさせない安心な作りです(笑)

 

ついでに我が家恒例のセキュリティー&環境対策で内蔵マイクを撤去し、内蔵スピーカーへの配線を外しています。

 

液晶パネル交換

 折角購入したノートが画面不良で使い辛いのでは面白くありません。そこで本機と同サイズの液晶パネルを用意してパネル交換を行いました。

 

交換完了

 

 写真はいきなり交換が完了していますが、交換作業ではパネルの型番違いによる微妙なサイズ違いで本機の液晶側筐体をかなり改造しています。

 

交換作業には約二時間を要しました(汗

 

加工後の様子

 

 液晶パネルが純製品とは違い多少サイズに差異があるため「できるだけ目立たないように」加工しています。

 

それでも写真のように液晶側ベゼルから液晶パネルの筐体がはみ出したり、表示部が見切れた為ベゼルを開口して表示が見えるように加工しています。

 

そして本機は元々12.5インチHD(1366×768ドット)の製品が採用されていましたが、今回手元にあった12.5インチFHD(1920×1080ドット)の製品を接続したら運良く普通に表示できました。

 

まぁ本機のBTOオプションにFHDパネルの製品が存在するので元からFHDパネルに対応する作りになっているのかもしれません。

 

パフォーマンスと発熱

 本機はかなり発熱します。SoCのCPU部とiGPU部に100%の負荷をかけて1時間放置した状態では・・・

 

CPU-Z Multi Thread Bench:413(64Bit OS:CPU&iGPU負荷時) 

2.3GHz動作で発熱は80度まで上昇します。

 

感触としてはiGPUの負荷により発熱制御が行われパフォーマンスを調整しながら動作している感じです。

 

ちなみにCPU部だけに負荷をかけた状態では

 

CPU-Z Multi Thread Bench:950(64Bit OS:CPUのみ負荷時)

3.3GHz動作で発熱は90度まで上昇します。その後ブルースクリーンエラーで停止することがありました。

 

長時間の高負荷状態は危険だと判断しパワーマネージメントツールなどでターボブースト時のクロックを制御しようと考えています。

 

現在サーマルグリスを切らしている為作業できませんが、本機のSoCクーラーを外してメンテナンスが必要かもしれません。

 

OS

 本機は64Bit OS専用で世代的にWindows11がインストール可能な様ですが、我が家ではWindows10をインストールしています。

 

ただインストールするバージョンによってはDELLが提供するユーティリティーのインストールが出来ない場合があります。我が家でもパワーマネージメントユーティリティーやパワーシフトユーティリティーなどがインストールできませんでした。

 

そんなこんなで

 第八世代Core SoC搭載でデュアルチャンネルメモリとデュアルストレージが可能なフルHD液晶搭載のノートPCをゲットできました。