骨董品を使えるようにする
Windows7時代のパッケージソフトウェア(Windows8以降のストアアプリではない単体売りのソフトウェア:以降ソフトと呼称)、又は昨今販売されているWindows7でも動作するネットワークに依存しない単品ソフトを軽量なOSで動かそうと思った。
とは言うモノの主に過去のゲームソフトをインターネットに接続せずにプレイできる環境を作りたいだけだが・・・。
Windows7は一般に2009年~2021年1月14日までサポートされていたMicrosoftのOSで32Bitソフトウェアが数多く発表された製品あり、64Bitソフトウェアを本格的に普及させたOSでもある。その中でも32Bitソフトウェアに特化し機能を最小限に絞ったWindows7 Starterを使おうと思う。
Windows7 Starter
非力な初代ネットブック(シングルコアのAtomなど)でもWindows7を満足に使用できることを謳い文句に登場した最軽量で低機能なバージョンである。まあ詳細は「Microsoft Windows 7 - Wikipedia」でも参照していただきたい。
更新だけで3時間は必要なWindows7
PCを用意する
まだ本格的な組み込みは行わないがマザーボードは初代NUCであるDC3217BYを使用する。このマザーボードは第三世代Core i3とUSB2.0、Thunderbolt、HDMI、MiniPCIeを持ちWindows7に正式対応する。
NUC DC3217BY
写真は起動可能な状態までパーツを載せた状態でWindows7 Starterをインストールしている。後にリカバリーイメージを作成してバックアップを作った。
パーツ構成はメモリにDDR3-1600 2GBを2枚。Starterはメインメモリを2GBまでしか認識しないがデュアルチャンネル接続にするため余っていた2GBを2枚載せた。
ストレージにMiniSATA 128GB SSD、写真ではMiniPCIeに無線LANが載っているが後にMiniPCIe接続のUSB3.0カード又はSATAカードを設置する予定である。マザーボードには大容量ストレージを増設する手段が無いのでMiniPCIeからUSB3.0かSATAを拡張する。
マザーボードのMiniSATAには現実的な価格設定として512GBまでの製品が購入可能であるがそれ以上の容量となると急に割高になる。場合によってはM.2 SATAのSSDより高価な場合もある。本機起動用のSSDは128GB程度の安価な製品を用意し、ソフトをインストールするストレージには1TBのSSDを2個ほど用意しようと考えている。
なぜ今更Windows7なのか
単純な話で私はWindows8以降のMicrosoft OSが嫌いなだけである。なぜ嫌うのかはOS自体がユーザー情報を収集するためにマルウェア化している為でMicrosoftはユーザーの操作履歴やキー入力情報、画像、音声、扱うファイル名さえもログ化できるものは全てNETを通して収集している。収集した情報はパートナー企業と称する不特定な企業へ販売する形で利益を得ている始末。出来得ることならばそのようなOSは使いたくは無いが、昨今の新しいアプリケーション環境がWindows7に対応しなくなっている事から「Windows7に対応するソフト」はWindows7で、それ以外は仕方なくWindows10で利用するスタンスに変わりつつある。
また最新のOSであるWindows11はユーザーを実験台にした未完成品であり機能の追加やデバッグ、不具合修正などをユーザーのフィードバックで行い常に後手で修正するやり方は好ましく思えないし修正を行った矢先に不具合でOSが起動不能になる事案も多く発生している。
これらの背景には現在のインターネットにある広告というシステムにも影響しており、ユーザーが閲覧するページには必ずJavaなどの埋め込み型のコード(実行ファイル)が存在しページを表示した時点でユーザーのPCのリソース(処理能力や記憶装置)を使用してユーザーの情報を収集している。一番許せないのはユーザーのPCのリソースを使用してユーザー情報を抜き出している部分である。抜き出された情報はMicrosoftよろしく企業間で売買されている。ユーザー側からすれば興味のないバナーや画像、時には邪魔な動画を表示しPCの処理パフォーマンスを下げるのみに留まらずそれらを非表示(埋め込みコードを実行できないよう)にすることを嫌い、広告を非表示にした場合、ページの本文や画像などを見せない細工を施している事である。
2つに共通するのはユーザーのPCのリソースを使用して情報を搾取している事。それらを最小限に留めるには必要のない時にはインターネットに接続しない、または情報を搾取されないようにOSやブラウザを細工するしかない。
そこで考えたのがインターネットに接続しないソフトの選択とユーザー情報の搾取手段のブロックが割と簡単なWindows7を使い、なおかつインターネットに接続せずにローカルで運用する方法でセキュリティー対策にもなる方法を考えている。NETに依存しない部分では「NETを排すれば良い」ただそれだけである。
Windows7では対応できない新しいソフトはユーザー情報の搾取手段を出来得る限り潰したカスタムを施したWindows10をインストールして運用している。もちろんWindowsUpdateで修正されないようアップデートは行っていない。
今回は古いPCに古いOSを入れて古いソフトウェアを活用しようというお話。