訳アリ ジャンクな2in1を入手
本日名古屋は大須の中古PCショップにてHP x2 210 G2を入手。税込み約5000円だった。本機は2015年11月発売のCPUにAtom x5 Z8350を採用し、メモリはLPDDR3-1600 4GB、 eMMC:64GBを搭載した10.1インチ1280×800ドットIPS液晶パネル採用の2in1である。
購入して色々調べているうちに不具合を見つけたので分解して可能な限り修理を行うことにした。
バッテリーが劣化膨張していたので取り外して破棄した。膨張による圧迫でフロントパネルが押し上げられパネル面のガラスが剥離していたのでガラスと筐体を接着剤で貼り直した。
本機はバッテリー無し駆動可能で、その場合USB TypeCコネクタに電源アダプタを接続して使用する。バッテリーセルだけ撤去しバッテリー制御基板を残すと、本機起動中にバッテリー異常を示すエラーメッセージを表示する。(起動続行可能)
なのでUSB TypeCで動作させる場合、バッテリー制御基板は残さず撤去する。
構造的欠損
本機はファンレス構造で筐体底面に貼られた銅箔テープとマザーボードに取り付けられている広範囲の放熱板でSoCの発熱を逃がす構造になっている。しかし銅箔や放熱板がバッテリーにまで及んでいる為、バッテリーに熱が伝わり熱劣化を速め結果としてバッテリーセルの膨張を引き起こす。
まるで初代GPD WINと同じ状況であると言える。
内部はプラスチック筐体に部品をペタペタ固定した簡素な作りだ。中華な格安タブレットのようだ。バッテリーを取り外すと広大な空き地ができる。(高さは5mm程度だが)
マザーボードは小型でほぼ表面にのみ部品が集中している。実装部品は標準的なタブレットと同じだ。
ストレージが貧弱なので速度が遅くても良いので512GBほどUSB2.0メモリを内蔵する。手始めにUSB3.0コネクタを外してマザーボードからUSB2.0信号を筐体内部に設置したUSB2.0 HUBに接続。HUBから出たUSB2.0信号線をUSB2.0コネクタに配線する。
引き出したUSB2.0信号をHUBへ接続して2個の256GB USBメモリを接続してる。これで容量的には512GBだ。
3ポートUSB HUBに2個のUSBメモリ。速度は度外視して容量を手軽に増やせる方法を選んだ。本機のパフォーマンス的に過度な速度のストレージを載せても活用できる場面は少なそうだ。
USB3.0で接続するにはケーブルのノイズ対策や配線数など複雑でケーブルが太くなるなど加工が面倒なので手軽さを優先した。
あとはUSB3.0ラインにUSB3.0 HUBを経由して2.4GHz帯の無線マウスやキーボードを繋ぐと誤動作を起こす為で、どのデバイスを使用しても誤動作を起こさない様にした。
新設したUSBメモリのベンチマーク結果。本機のWiFiが約30MB/s程度の速度なので同程度の速度となる。
今回は訳アリ2in1を修理がてらメンテナンスとプチ増設を行って使い勝手を改善した。