マザーが誤動作
本機に採用していたノートPCのマザーボード(Lenovo X260)が原因不明の誤動作を起こしていたので痺れを切らして交換。
現象は電源OFFの状態で5~10分に5秒程度電源が入ってしまうというもの。
液晶一体型PCとしてはこの変な電源の入り方は液晶画面が点灯したり空冷FANが動作したりで結構ウザイ気になります。
そこで本機に最初搭載したAtom Gemini Lake Refresh SoCのCeleron N4120を搭載したマザーに入れなおしました。
作り直した本機内部
上の写真は本機内部の様子。左側にCeleron N4120搭載のBMAX B2 Plusのマザーボード、右側に液晶表示部とその電源が載っています。
今回は総ての部品を筐体側に固定しています。
BMAX B2 Plusのマザーボード
マザーボードは無改造で載せています。M.2ストレージが2枚搭載できるのがうれしい限りです。
このマザーボードはメモリを8GB デュアルチャンネルで搭載し、無線LANや有線LAN、USB3.0をTypeAとTypeC、USB2.0、USB2.0接続(起動可能)MicroSDスロットも搭載しています。
液晶表示部
表示部はアルミ板に独立して載せていた制御基板とバックライト基板、12V電源を筐体側に移設し、USB3.0 HUBを筐体外に追い出しています。
私的にはこの方がスッキリしていて好感触です。HDMIケーブルは使い回しで配線が汚いですが(笑)
また今回は本機の運用方法の見直しから液晶表示部とPC部の電源を独立して入り切りできるようにしています。
要はPC動作中にモニタ側の電源を切って夜中の寝ているときに液晶が消灯している状態にするためです。
Windowsの電源設定で液晶を消灯しても「タスク中のあるイベント」が発生すると液晶が点灯してしまうため、完全に消灯させるには電源を切った方が早いという結論になりました。
組み立てた状態
上の写真は裏蓋を取り付ける前まで本機を組み立てた状態です。
白いのは埃除けのテープで多量に使われていますが、吸気FANなどの空流で埃が付着することによる誤動作や故障を防ぐ為です。
けっこう省電力
本機のマザーボードをAtom SoCにしたことで高負荷時でも約27wと省電力なPCになりました。
発熱も大人しい
高負荷時の発熱具合もSoCのCPUとGPUに100%の負荷をかけて1時間ほど放置した時のSoCの温度は60度の全コア2.2GHz動作で安定しています。
本機は電力リミットをBIOSで自由に変更できる中華PCならではの作りが非常に好ましいです。
負荷に対して強制的にパフォーマンスを下げる日本のメーカーには是非に見習ってほしいです。
つまりはSoCの冷却さえ十分にできていれば電力リミットは下げたり規制する必要はないのです。あとは十分な電力供給ができる電源回路を乗せられれば良いPCができます。
Atom型SoCでも良い動き
本機はWEB閲覧やPCのリモート操作など簡単な作業では不足を感じることのない良い動きをしてくれます。
CPU-Z Multi Thread Bench 816 (Windows10 Home 1607 64Bit)
入れる気はないですが本機のマザーはTPM2.0対応でWindows11正式対応のSoCなので、今後「止むを得ず」Windows11をインストールすることになっても速度以外は困ることは少なそうです。
出戻りだけど良い出来だと思う
そんなこんなでマザーは戻ってしまったけど動作に不満はなく、ストレージも2TBオーバー搭載可能な比較的省電力な一体型PCができました。