Hone.のPC工房

PC工作好きなHone.の活動記録ブログ

Fujitsu LIFEBOOK S935/K M.2 SATA SSD増設改造

当記事は某ブログで公開していたモノの引っ越し記事です。

 

内部に謎(笑)のM.2スロット
中古で購入したFujitsu LIFEBOOK S935/Kですが分解してみたらM.2 2242サイズのソケットがあり未実装状態でした。富士通の情報ページではWWAN用スロットらしいのですが本機にはその機能が無く、空きコネクタになっていました。

注意:
本改造は執筆者が実際に改造を行い動作を確認していますが、使用する製品や本機製造ロットなどの個体差などで成功しない場合があります。本改造を行った如何なる不利益に対して執筆者は責任を負いません。自己責任でお願いします。


本機に搭載可能なM.2 SSDSATAタイプになります。PCIeタイプのSSDは動作しませんのでご注意ください。

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写真中央下(左寄り)にM.2スロット

M.2 SSD載らないかなぁ~
本機内部には使われていないWWAN用M.2コネクタがあり、もしかしたらストレージが載るかもしれないとM.2 SSDを載せて起動してみましたがそのままでは認識できないようです。

 

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通電確認:SSDへ通電はされているようです

M.2 SSDの中には通電状況をLEDで表示している製品があります。今回その製品を使って実際に本機のM.2コネクタに電源が来ているかを確認します。結果は無事通電されているようです。

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未実装部分発見:この4つの部品が無いので信号が伝わらない

M.2コネクタからSATA信号パターンを辿っていくとバックアップ電池下にある部品近辺に部品が実装されていない部分があり、そこにSATAのパターンが来ていました。そのままではSATA信号はコントローラーに伝わっていないということになります。

 

場所は・・・

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バックアップ電池を取り外します

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M.2コネクタの後ろ側に位置します

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写りが汚いですが未実装部品を半田でブリッジ

おじさんの震える手で1mmに満たない信号パターンをブリッジするのは困難を極め(笑)ましたがどうにか4箇所のパターンを相手側に繋ぐことができました。

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取り付けネジのボスをM.2 2280用に移動

スペーサー自体は半田付けされているだけなので半田を溶かして基板から引っこ抜き、移動先へ差し込んで半田付けし直すだけで完了です。注意点としてスペーサーの高さと平行に設置できているか気をつける必要があります。

M.2 SSDにはサイズ的に2230,2242,2260,2280,22110の5種類があり一般に出回っているのは小型小容量で2242、最も流通しているのは2280サイズのSSDとなります。なので大容量で流通量の多い2280サイズにスペーサーを移動しました。

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取り付け:無事に取り付けできることを確認

実際に製品を載せてみて筐体や周囲の基板などと干渉しないか確認します。問題ないみたいなので組み立てる前に通電してチェックします。

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BIOS画面:搭載したSSDBIOSで認識されている(ドライブ2)

先ほど搭載したM.2 SSD(ドライブ2)が無事BIOSで認識されています。認識できるということは使っても問題は無いということでM.2 SSD搭載は成功といえます。

増設したM.2 SSDのアクセス速度は
 シーケンシャルリード563MB/s、シーケンシャルライト535MB/s

M.2 SSDベンチマークをとってみましたがSATA3相当の速度が出ていて、ベンチマーク完走をもって増設は成功と結論付けました。