当記事は某ブログで公開していたモノの引っ越し記事です。
本記事は経年劣化で膨張し本機筐体を破損させる内臓バッテリーを取り外して電源を外部入力するGPD WINの改造です。
GPD WINを中古で購入したのはいいけどバッテリーが若干膨らんで筐体が変形し始めているのに気づいた。そこかしこのGPD WINユーザーから「バッテリーが膨らんだ」という情報があり、バッテリーが膨らむのは周囲の温度変化の激しさと充電のサイクルでバッテリーの劣化が著しく早い為で「劣化による膨張」という結論に。
発熱
それもそのはず50度を超える発熱体、本件の場合マザーボードを挟んでCPUや周辺の熱を吸ったヒートシンクと充電によるバッテリー自体の発熱、もしかすると充電シークエンスにも問題があるかもしれません。
充電器だけでは起動できない
試しにバッテリを外しUSBtypeCに接続した充電器だけで起動したら電源LEDの青が高速に点滅するだけで起動できなかった。USBtypeCからの給電は充電しかできない様です。
バッテリーに換わる電源
本改造は過電圧状態の電源入力のため故障などのリスクを伴います。実行は自己責任でお願いします。
簡単に言うと本機のバッテリーは3.8V 6700mA/h(満充電時4.35V)のリチウムイオンバッテリーです。このバッテリーを廃し、代わりにバッテリの電源入力に外部から同じ電圧を入力することでバッテリ接続と同じ状態を作りますUSB充電器などの5Vを接続しても動作します。
5Vで動くじゃねぇ~かっ!(笑)
取り付け場所:バッテリコネクタ周辺のチェックパターン
電源の配線はマザーボードのBATと印刷のあるコネクタの周辺にある「B+」に+5V、「B-」に0V(END)を接続します。あとはGPD WINから出た線をUSB充電器や5V出力のスイッチング電源などに接続して電源を投入する事で動作します。
注意事項:
・BIOS画面ではLOWバッテリー状態(Windows10使用では問題なし)
・バッテリー消費カウントが発生するのでバッテリ残量設定に注意
・電源投入後10秒程度は電源が入らず、それ以後1度勝手に電源が入る
・電源出力が不安定な場合、即電源落ちする
(コンデンサを追加するといいかも)
・過電圧状態の入力なので製品寿命を縮める恐れがある(未知数)
・USB TypeCコネクタに充電器を接続しない(故障するかも)
・本改造はGPD WINアルミシェル版(後期ロット)で
最新のBIOSを書き込んだ固体
で実施
本機運用について
改造後の本機の挙動としてバッテリーを排除してもバッテリーに絡む内部パラメータが残っているので「バッテリー残量カウント」というものが発生します。
本機を長時間使用していて「動作が重くなった?」と感じたときはバッテリー残量に起因する低消費モード状態の可能性が高いです。
その場合、一度本機をシャットダウン(再起動ではない)して1分程度放置し、再度起動してみてください。
「動作の重さ」が解消されています。
あとは電源設定でバッテリーの項目を再度見直し、省電力移行のレベルを調整するとよいでしょう。