CPUとマザーを譲り受けたのでPCを一台組んでみる
友人から第六世代Core CPUとH110チップセット搭載の「かなり変わった」マザーボードを譲り受けたのでPCとして一台組んでみようと思う。
本当はケースも一緒に譲り受けてはいたんだけど、動作試験中にCPUの熱が籠って高温になっていたのでケースは自前で用意することにしました。
安価に作りたいので手持ちの資材とジャンクを駆使して作ろうと思います。
古いPCケース
ケースは新しく(?)13年ほど前のドスパラのデスクトップPCの筐体を使います。大須はアメ横の某所にて1100円で購入しました。マザーと電源も入っていましたが経年で腐って(笑)いたので破棄しています。
今回使用したケース(中央:改造済み)
ケースには5インチODD(!)ベイと3.5インチFDD(!)ベイの2つがあり、ODDベイには「スリムBDドライブ」と「スリムライン型2.5インチHDDブラケット」を内蔵しています。ベゼルは両方ともDVDの物を使用していますが(笑)
ベージュの筐体に黒のベゼルなのでパンダみたいになっています(笑)
FDDベイには「3.5⇒2.5インチブラケット」を使用してSSD又は2.5インチHDDを内蔵しようと考えています。FDDベイは取り付け穴ピッチが違うので3.5インチのHDDは加工なしでは搭載できません。
ケース内への空流を改善するためフロントに8センチFANを追加。パネル面の一部を網板に交換してFANの吸気量を増やしています。網の隙間から内部が丸見えになっていますが(笑)
BDドライブが必要でこのサイズのケースになりましたが、必要ない場合はもっと小さなケースに交換できると思います。電源をケース内に内蔵しない関係で省スペース化できそうです。(今は予定在りませんが)
バックプレート製作
紙製バックプレート
今回使用したマザーは別製品の筐体一体成型でバックプレートが存在しないため、新たに「厚紙」で間に合わせに簡単に作って取り付けています。
バックプレートなんて穴が塞がっていれば何でも良いのです!(笑)
ついでに使用しないVGAポートをマザーから取り外してI/O(の出っ張り)を減らしています。
リアI/Oは左から電源、HDMI、USB3.0×2(青)、USB3.1×2(緑)、USB2.0×2(黒:フロントと排他利用)+Gigabit LAN、サウンド入出力です。USB3.1は追加チップで搭載されています。
本機のマザーボード
マザーボードはASUSのデスクトップPC「ASUS VivoPC K20CD K20CD-I76700」に使われていた製品でI/Oの一部が仕様不明な特殊な製品です。ですが最小構成ながら一般のデスクトップPCとして組み立てることが可能です。
特徴はACアダプター動作のノート用DDR4-DIMM専用でこれだけでも変わったマザーボードだと分かります。SATA形状の赤青黒白の並んだコネクタが件のピンアサイン不明のUSB3.0とUSB2.0コネクタですが使用しません。
内蔵デバイス用にペリフェラル4P電源コネクタが用意されており、マザーボードの3つのSATAコネクタに繋がるSSD、HDD、DVD、BDなどのストレージに電源を供給できます。電源容量は多くないでしょうから本機ではSSD2基とBDドライブ1基を内蔵する予定です。
あとはPCI Experssスロットに消費電力の少ないビデオカード、例えばNVIDIA GeForce GT 1030 GDDR5(30w)などを増設してみようかと考えています。ACアダプタ駆動なので大きな消費電力を必要とするビデオカードは載せられないようです。
USB2.0引き出し
フロントにUSB2.0を引き出す
このケースにはUSB2.0ポートが2つありますが、残念なことにマザーボードのフロントUSBヘッダーが特殊仕様でコネクタが合わないのとピンアサインが判らないので、マザーのリアポートから配線を引き出してフロントパネルへ接続しています。(排他利用になりますが)
CPU
CPUはCore i5-6500 4コア4スレッド 65Wで最高3.6GHz動作。今更第六世代?と思われるかもしれないけれど、「周回遅れPCユーザー」の私としては新しく手にするCPUなのです。
CPUの発熱はリテールクーラーを使用している環境でCPUコアとGPUコアに100%の負荷をかけて放置した結果、上の改造済みケースの場合で速度は3.3GHz、発熱は最高で68度程度と良好です。
ノート用などの低消費電力版ではないCPUでACアダプタ駆動のデスクトップPCとしては頑張って動いているように感じます。
メモリ
本機で使用したメモリは300円(!)で売られていたDDR4-2400(PC4-19200) 2GBを2枚で合計600円で購入。動作テスト目的で購入しましたがWindows10 Home 64Bitの初期ビルドで使用する分には4GBでも我が家の使い方では十分です。
※Windows11は入ったとしても導入しません。過剰な機能満載で動作の重たいOSは入れられたとしても必要としていませんから(笑)
メモリは2133MHz(1066MHz×2)の速度で動作します。普段ノートPCを使用している私ではメモリ速度による動作の差は感じませんでした。非常に快適に動作しているように感じます。
余談ですが「Windows7 Home Basic SP1 32Bit」を試しにインストールした場合、本機のメモリ認識量は2.15GBになり「Starter」と大差ない結果になりました。
電源
TFX規格の電源(だったもの)
本機の筐体はロープロファイルMicroATX規格のケースで、電源にはTFX規格の製品が載っていましたが経年で破損していたので分解して中身を破棄しました。
電源の中身は無い(笑)
現在はACアダプタで動作していますが、余裕がある時にでも写真の電源ケースに19V 8.5A(160w)程度のスイッチング電源を入れて本機専用の電源ユニットにしようと考えています。FANは電源の冷却用に使います。
ストレージ
ストレージの接続
本機のストレージは12.5mm厚スリムラインBDドライブ1基と2.5インチSSD2基を載せています。
上段2個がスリムラインBDドライブと同じくスリムライン型SSDマウンターで、その下にはFDDベイ対応の3.5インチ⇒2.5インチSSDマウンターを無理やり取り付けてSSDを載せています。
電源の配線はマザーのペリフェラル4Pコネクタの5Vを各ストレージに供給しています。
SATAケーブルや電源線を短く設定したので結構見た目がスッキリしています。
中古やジャンクでも使えればOK
2023年2月現在半導体不足の余波や異常な円高の影響でPCパーツも軒並み高価になっているので、中古やジャンクを駆使して旧世代でも工夫次第で使えるPCを構成します。
まぁ私は製造コストばかり高くなり余剰性能が消費電力に乗ってしまっている昨今の最新PCパーツには興味が無いだけなのですが(笑)
PCをジャンクなどで安く入手して使うことは別に恥でも何でもありません。世代交代が激しい昨今のPC事情では、最新のPCを購入しても1年も経たず型遅れになります。
もしOSやソフトウェアに新しい技術が必要になっても新品よりは安価な中古やジャンクのPCであれば、最低限対応するPCに買い替える為の金銭的ハードルも低いです。
さらに古い世代のPCハードとソフトウェアを「残す」事により、最新のPCやOSに互換性が失われても所有しているソフトウェアは過去のPCで動作可能です。
うれしい事と言えば最近になってSSDの容量単価が下がりつつあることですね。最近は1TBの製品が2.5インチならば1万円以下、M.2 NVMeならば1万円、M.2 NGFF(SATA)ならば8000円前後の製品が見られるようになり、場合によってはより安価に入手できる機会が増えそうです。