更新:2023年03月06日 一部誤字修正、消費電力再計測と値修正
古いPCだがまったり使うには程よい動作
2014年製のAtom SoCを搭載した小型PCを14インチ フルHD液晶モニタに載せてみる。
ECS LIVA初代機を液晶モニタにくっ付けた
前回液晶モニタを作ったので今度はデスクトップPC化してみようと思った。
手元にあった小型で液晶モニタに取り付け可能なPCはECS LIVAしか無かったので試しに取り付けてみた。
液晶モニタの電源はACアダプタの12Vで、PCのLIVAはACアダプタの5Vで動作します。
そこで12Vを液晶制御基板に入力してそこからDC-DCコンバータを使って5Vを作ります。
作った5VをMicroUSBコネクタでLIVAに接続しています。
映像信号はフラットケーブルで液晶制御基板へ
HDMIの信号線はフラットケーブルを使いL型コネクタでLIVA本体の下側を通します。
他のI/Oコネクタとの干渉を最小限に抑えつつHDMI信号を最短経路で制御基板側に渡すために20センチのフラットケーブルを使用しています。
このケーブルとHDMIコネクタのセットもAmazonで入手可能です。
あとは電源のMicroUSBコネクタとHDMIコネクタが裸の状態なのでホットボンドなどで絶縁処理を施す予定です。
液晶制御基板側の信号線接続
液晶制御基板側のHDMIケーブルもPC本体側と同じくL型コネクタを使用。
基板を15mm高く設置したのはこの接続方法で配線を極力表側に出さないためです。
PC側の音声出力端子が基板で塞がり使えませんがHDMIの音声出力が出ているので問題はありません。
あとは電源スイッチが制御基板の直上にあるので、暇なときに電源スイッチを液晶パネル表側に延長しようと思います。
写真の中央にある青色の小基板が5V用のDC-DCコンバータで3A~5Aの出力があります。PCの消費電力が1.5A~2A程度なので十分定格内です。
消費電力
このPC全体の消費電力は12V入力時、最大負荷状態(SoCのCPUとGPUに負荷をかけた状態)で画面を最大輝度で表示させても1.06Aで約13Wの消費電力です。
液晶パネルの表示面積が広いので消費電力が気になりましたが液晶モニタ部は12V 0.6A程度で十分に低消費電力です。
最小構成では有線は電源線1本のみ
PCでは本体からケーブルを色々接続しないといけませんが、本機はWiFiやBluetoothなどを駆使すれば本機に接続する有線のケーブルは電源線1本のみにできます。
私は電波障害や電池や充電管理が面倒なので有線マウスや有線キーボードを使用しています。
動作はまったりだけどソフトウェアは動作する
わざわざ動作が重く余計な機能の為にメモリを大量に消費するWindows11を無理やりインストールしなくても、Windows10の初期ビルドをカスタムしてインストールすれば使用メモリや動作パフォーマンスを良好に近づけることはできます。
セキュリティが気になるのならオフラインかローカルエリアのネットワーク内で使用すれば安全ですし、他のPCでチェックしたデータを本機で扱えば脅威はありません。使い方次第です。
初期に近いAtom SoCで2コア2スレッドの製品なので動作速度もお世辞にも早いとは言えませんが、のんびりとした環境でゆったりと操作する使い方では現在でも十分使えると思います。
消費電力が低く無駄な配線を極力減らせる意外と省スペースなPCの出来上がりです。