Hone.のPC工房

PC工作好きなHone.の活動記録ブログ

壊れたノートPCの液晶を使ってモニタ製作

故障したPanasonicのノートPC

 Panasonicブランドは個人的に嫌いな部類なのですが、それにはフラットケーブルを多用し過ぎとか電源回路に容量的な余裕が無いとかCPUのパワー設定の考え方が悪いとかいろいろありますが、中古品やジャンク品を購入するとこれらの不備な点が顕著になります。

 

最近中古で購入していたPanasonicのノートが動作不安定になり、調査した結果電源回路の経年劣化だと判りました。CPUの負荷に対する電力管理にも不満がありこのノートPCを分解破棄しました。

 

その時に出たまだ使用可能な各パーツを保存していましたが、液晶モニタを蓋ごと活用できないか考えた結果、新たに液晶モニタとして延命しようと考えました。

 

いきなり完成(笑)

完成した液晶モニタ

 

 いきなり完成写真ですが構造はいたって簡単で、Amazonから取り寄せた液晶制御基板と操作基板、DC-DCコンバータを液晶画面裏の筐体にネジ止めして配線しただけのシンプルな構成です。

 

Panasonicのロゴが嫌ですが・・・

 

 液晶制御部はHDMI入力とヘッドフォン出力を備えた標準的なFHD(1920×1080ドット)表示の製品です。

 

液晶パネルはeDPという規格の14インチ ノングレア VAパネル(?)で発色や映り自体はまぁまぁ綺麗な部類です。

 

写真右手側に遊ばせている線がありますがWiFiのアンテナ線で、今後何かに使用する事を考えて残してあります。

 

操作基板と電源

 

 操作基板はメニューの表示や映像調整の操作のために取り付けています。(本来一度映像設定を行えば変更はしないのですが)

 

電源となるDC-DCコンバータは本機の電源を19Vと12Vの両方に対応させるために追加で設置しています。

 

液晶制御基板にも電源入力がありますが12V専用なのとDCプラグ直刺しになるためケーブル長が短いと考え、DC-DCコンバータにDCジャック付き延長線をつないでいます。

 

DC-DCコンバータの二次側コンデンサがバカにデカいのは私の趣味です・・・じゃなくて電源の安定と合わせて表示のチラつき防止のために容量を大きくしています。

 

液晶制御基板と信号ケーブル

 

 液晶パネルと制御基板はフラットケーブルで接続されています。ケーブルは筐体に貼り付けられ固定しています。

 

今回の液晶パネルはeDP形式の信号コネクタを持っており制御基板もeDP接続に対応した製品を取り寄せています。

 

液晶パネル側筐体と固定部(アルミ板)は過去に分解したノートPCのヒンジ部を取り付けて固定しています。元のヒンジでは固定が弱かったため交換しています。

 

性能としては

  • HDMI入力の最大1920×1080ドット 16M色 60Hz表示が可能です。(映像解像度変更可能)
  • HDMI信号からの音声をヘッドフォン端子で出力可能です。(音量調節可能)
  • 電源も延長線から給電するのであれば12Vと19V両対応で消費電流は1A以内です。
  • 映像調整は中華製液晶制御基板と同じでこれはほぼ共通です。

 

ちょっとした用途で役に立つ

 今回製作した液晶モニタは購入してきたジャンクPCなどの動作チェックやモニターを接続していないサーバーなどのBIOS変更時などに有効で1台あると何かと便利です。