Hone.のPC工房

PC工作好きなHone.の活動記録ブログ

LDZ236 スペック

 本機が完成(一部手直しが必要だが)したのでスペックを纏める。

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本機正面(負荷テスト時の画面:ソフトが古すぎるのは愛嬌)

 本機は2015年発表のエルザ製VIXEL LDZ230(ゼロクライアント)を分解し筐体と内部フレーム、液晶パネルを再利用し一体型WindowsPCとして製作した。

ゼロクライアント時はスペック不足で我が家での使用要件を満たせなくなっていたので廃棄しようとしたが、このクラスサイズを廃棄する場合色々と面倒なので再利用を検討していた。

内部基板は比較的小型だったので躊躇いなく廃棄したが、ことフレームとなると問題があった。

本機製作に関しては以下のリンクを参照されたい。

LDZ236スペック

ベースシステム
 BMAX B2 Plus(2020年製造)

CPU
 Intel Celeron N4120(Gemini Lake Refresh Atom SoC)
 4コア 4スレッド キャッシュ4MB
 ベース周波数1.1GHz バースト周波数2.6GHz(1コア) 2.5GHz(4コア)
 TDP 6W → 12W パワーリミットアンロック

メモリ
 LPDDR4-2400 8GB Dual Cannels 変更不可

グラフィック
 Intel 9th Gen UHD Graphics 600
 ベース周波数200MHz バースト周波数700MHz
 ROP:8 TMU:16 Shaders:12 DireceX 12

ストレージ
 M.2 2280 NGFF×1 SATA3 6Gbps(実装 256GB)
 M.2 2280 NVMe×1 PCI Express Gen2×2 10Gbps(実装 512GB)
 MicroSDスロット SDIO MAX41MB/s(筐体内に内蔵)

ネットワーク
 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
 Bluetooth 5.0
 有線LAN RJ45 1000Mbps×1

USB
 USB3.0 TypeA×4(筐体背面)
 USB2.0 TypeA×1(筐体正面)

サウンド
 インテル ディスプレイ用オーディオ(HDMI)
 インテル スマート・オーディオ・テクノロジー(未使用)

表示
 23.6インチ VA-LCDディスプレイ LEDバックライト
 物理解像度1920×1080ピクセル 16M色表示
 スケーリング表示可能(最大1920×1080ピクセル)

 液晶パネルデータ
  型式:Innolux M236HJJ-L31 C1
  液晶部:30Pin LVDS 2ch 8Bit 5V駆動 1~1.2A
  接続コネクタ:FI-X30H(JAE)

  バックライト:6Pin 31V(MAX35V) 95~100mA
  接続コネクタ:WM13-406-063N / CI1406M1HRK-NH

 表示制御部データ
  形式:VSDISPLAY M.NT68676.2A(パラメータ書き込み済み)
  データ形式:30Pin LVDS 2ch 8Bit (駆動電圧3.3V/5V/12Vから選択)
  制御:6+1キースイッチ式
  電源LED:青/赤
  赤外線I/F端子(未使用)

  バックライト:12V駆動30V出力 LED用バックライト制御モジュール

映像入力
 HDMI×1(本機PC部で使用)
 DVI×1
 VGA×1

音声入力
 VGA 入力用 3.5mm ライン入力ジャック×1

音声出力
 3.5mm イヤホンジャック×1
 マザーボード 3.5mm イヤホンジャック×1(未使用)

セキュリティ
 TPM 2.0

電源
 19V 2A程度 PC部15W 表示部20W
 2.1×5.5mm ノート用ACアダプタ仕様

OS
 Windows10 Home 1607 64Bit
 (Windows11インストール可能:インストールはしないが)

サイズ
 567×415×240(スタンド含む:スタンドの伸縮は最低部で計測)

重量
 約5Kg

負荷テスト
 毎度恒例負荷テストを実施。

SoCのCPUとGPUにそれぞれ100%の負荷をかけて発熱温度を観察する。

CPU・GPU負荷100%時
 温度最大65度 消費電力:CPU 12W/GPU 3.1W 動作周波数2.1GHz(4コア)

CPUのみ負荷100%時
 温度最大65度 消費電力12W 動作周波数2.5GHz(4コア)

ベンチマーク
 CPU-Z Benchmark
  CPU Single Thread:206.6
  CPU Multi Thread:824.1 Multi Thread Rate:3.99

 GPUベンチマーク
  ドラゴンクエストベンチマーク1.51にて計測
  1280×720 標準画質 ウインドウ表示 スコア:3514(普通)

 ストレージ シーケンシャル
  M.2 NVMe Reed:901.38MB/s Write:692.97MB/s
  M.2 NGFF Read:553.92MB/s Write:527.02MB/s
  MicroSD Read:37.75MB/s Write:25.58MB/s

 ネットワーク
  Wi-Fi 802.11ac 5GHz 433Mbps Link
   Reed:189.6Mbps Write:253.36Mbps 速度的にはUSB2.0と同程度
  有線LAN 1Gbps Link Read:885.92Mbps Write:751.52Mbps

 

使用感

 実際に使用してみると大きな画面はありがたい。私が作るゲーム用小型端末とは違い普段使いの家電PCとしては文字も動画も見やすくて良い。

 

普段はインターネットを使いニュースサイトや配信動画などを鑑賞しているので「観やすさ」は重要になってくる。

 

安価ながら最近のAtom SoC系のPCでも色々な作業がかなり快適に行えるようになってきた。私の普段使いにはAtom SoC搭載PCで十分である。

 

さらに出来る事に対し必要電力が少なくて済むのも地味だがありがたい。

 

大して重たい作業もないのに消費電力だけ大きい一般のCore系CPU搭載のデスクトップ型PCを使い続けるのと比べればシステム全体で最低でも消費電力は1/10である。

 

本機ではWindows10の省電力設定はすべてパフォーマンス側に設定し、フルパワー動作を前提にBIOSの設定も行っている。それでも消費電力は30w以下である。(計測時19V1.5A程度)

 

そんなこんなで不用品を有効活用したPCは成功と言える。