ネットワークエラーが頻発するように・・・
前回友人から頂いたSoC内蔵マザーボード「AsRock N3150B-ITX」を使用したNASを制作しましたが、大きなファイルの転送中にネットワークエラーでファイル転送が中断する現象が発生していました。
当初内蔵したSFX電源の経年劣化による動作不安定かと思い、SFX電源の5Vと12Vの2次側コンデンサを全交換したのですが現象は改善されませんでした。
そこでマザーボードとCPU、メモリを交換してみる事にしました。
マザー交換
交換したマザー周辺
今回採用したマザーボードは我が家で死蔵していた第四世代用マザーボード「MSI H81I MS-7851」を採用。CPUには低消費電力型Core i3-4130Tを載せて発熱を抑えています。
メモリはDDR3-1333 OCで1600MHz駆動を8GB載せています。
ケース内の高さに余裕がないので低頭タイプのCPUクーラーを採用しました。
設置スペースとの闘い
狭い筐体
マザーボード入れ替えによって筐体内に余裕がなくなり、CPUクーラーと電源のヒートシンクが接触していますが問題なく動作しています。
CPUの発熱に関してもTrueNASを使用する限りでは、温度は50度以上に上がらないので安心しています。
PCIeライザー再び
PCIeライザーカード復活
マザーボードの拡張スロットがx16タイプの為、PCIe x1スロットライザーケーブルが刺さらなくなりました。
そこで以前空流を妨げる理由で取り外したPCIeライザーカードを再び採用して取り付けています。
ライザーカードからUSB3.0ケーブルを用いてスロット基板へ信号を接続しています。
動作させてみましたが以前のCeleron N3150からCore i3-4130Tへアップグレードしている関係でライザー基板は問題なく、転送速度も遅くなる事は無いようです。
コンデンサ交換
電源は今までと同じ
電源は2次側5Vのコンデンサが経年で膨らんでおり、容量抜けが心配されたので16V 2200μF×2個へ交換しています。また12Vの電源出力が負荷により電圧が変動して安定していなかったので、16V 2200μF×1個を交換しています。
写真ではヒートシンクの陰になって見えませんが(汗)
動作確認
マザーボード、CPU、メモリを交換していますのでOSが起動するか判らなかったのですが、そのまますんなり起動して拍子抜け(笑)。
大きなファイルや小さなファイルを大量に転送して動作テストを行いましたが、結果は良好で不具合は見当たりません。
当初第四世代の低消費電力CPUがTureNASで使えるか不安でしたが、動作を見る限り杞憂でした。
TrueNAS使用時はCore系CPUか世代の新しい高効率SoC(Atom系)を使用するのが無難なようです。
今回は不具合のあったNAS PCをアップグレードして不具合を解消したお話でした。