Hone.のPC工房

PC工作好きなHone.の活動記録ブログ

2UNAS HDD12台搭載可能NAS製作2

筐体の加工を進めた

 本日Amazonで発注していた本機筐体の補強用部材やフロント・リア部の加工に必要


な部材が届いたので取付の為の加工を行います。

 

本機筐体加工

部品を外して加工

 

 今回は筐体のフロントとリアパネルの取付用の穴を筐体に開ける作業を行います。

 

もう止めてあげてっ!!筐体は穴だらけよっ!?

 

サーセン・・・(汗

 

中でもフロント部分は「アルミLアングル」を用いて吸気用FANの固定具と筐体フロント面の補強を兼ねています。

 

フロントとリア部分は赤枠で示した部位でそれぞれ3.2mmの固定穴を4ヶ所づつ開けています。

 

残りの緑枠の部分は同じく「アルミLアングル」で補強して筐体の歪みの対策をします。

 

残りは筐体底面10ヵ所に固定用ゴム足の固定穴を開けています。

 

何れも取り外しはしないのでリベット止めして固定する予定です。

 

中板固定部製作

NAS側加工

 

 本機に搭載する12基の3.5インチHDDの他に拡張ストレージを設けられるように追加加工を施します。

 

写真赤丸部分は筐体に穴を開け3mmのネジを切った後、3mmナットを半田溶接してスペーサーを固定できるように加工しています。

 

中板は220mm×140mmのアルミ板で作成し、マザーボードから延長したPCIe x1信号をライザーコネクタを用いてM.2 SATAストレージカードに接続して設置します。

 

WEBサーバー側加工

 

 WEBサーバーと電源側もおおよそ同じピッチ幅でナットを半田溶接後スペーサーを固定しています。

 

こちらにも中板を取り付けてM.2 SATAストレージカードを設置する予定です。

 

フロント天板の支えも半田溶接

 

 少し汚い加工になっていますが、アルミリベットではグラつきが取れなかったフロント部の間仕切りにも半田溶接で支柱部を固定しています。

 

本機の筐体は面積(完成時450mm×680mm)の割に補強が不足しているため捻じれや撓みが発生しています。

 

そのため追加の補強が必要になっています。

 

補強

色違いのLアングル

 筐体の撓み緩和の為に底面にアルミLアングル(写真右から2本)をリベット止めしています。

 

アングルの高さは5mmと少なめですが、ゴム足と床面に干渉しない高さで程よい強度を確保できています。

 

これでHDDをフル搭載しても筐体のネジ穴が撓みによりズレる心配が減ります。

 

写真に写っている黒いゴム足は仮設置したもので、後日リベット止め出来る正式なものに交換します。ゴム足の個数も8個から10個に増やします。

 

フロント面

フロント面(FANを3つ仮設置)

 必要な加工はフロント吸気用の80mm FANを5個取り付けられるマウンターと、写真左端のFANと筐体の余白部分に「LED付き電源スイッチ」を移設する為のパネルを取り付けます。

 

電源スイッチが筐体内側に移動することで筐体端に折り曲げ部分を切除可能になり、筐体の横幅を少し小さくできます。

 

写真のFANは大きさも仕様もバラバラな物を仮付けしてアングル設置の間合いを確認しています。

 

フロントアングル加工

アングル加工(加工中の様子)

 

 筐体を補強しつつFANの吸気量が最大になるようLアングルを切り欠いています。

 

電源スイッチ

フロント電源ボタン

 

 電源スイッチは筐体横のはみ出した部分にケーブルを露出した状態で取り付けていましたが、今回筐体内部へ引っ込めて取り付けます。

 

左サイド

 

 電源スイッチをフロントパネルに取り付けた様子です。FANの厚み分引っ込んだ位置になりますが誤操作防止に一役買いそうです。

 

右サイド

 

 フロントパネルの右側サイドはLアングルが突き出した分の空いた穴を隠した程度です。

 

フロントパネル完成

FANは仮の物です

 

 フロントは完成しました。あとは発注している5個の80mm FANが届き次第、設置と配線を行いFANガードを取り付けて完成となります。

 

リア面

固定用Lアングル取付

 

 リアパネルは通気性を最重視したため取付に難儀しています。

 

WEBサーバー側

 

 今回Lアングルを用いてリアパネル2枚を筐体と共にリベット止めして完全に固定しています。

 

NAS

 

 リアパネルは必要最低限のマザーボードI/Oのみパネルを切り欠いて実現させています。

 

その方がマザーボードが変更になった時の余分な開口が少なくて済みます。

 

完成間近

 筐体の加工がほぼ完了したので実装部品を載せて完成に近づけます。

 

SATA信号線も配線

 写真は通電可能な状態まで組み上げた本機です。完成間際な事もありSATA信号配線もすべて行っています。

 

HDDにも配線

 

 HDDとSATAインターフェースを繋ぐSATAケーブルは極細の6ポート分の配線が一纏めになった長さ1mのケーブルを採用しています。

 

現在はHDDが8台のみ載っていますが完成時には12台HDDを取り付けます。

 

フロント側から

 

 HDDがわSATAケーブルは煩雑になっても良いように自由度を持たせて長めに配線しています。

 

フロントパネル裏とFAN制御部

 

 フロント電源スイッチの後ろ側には吸気FAN制御用のコンバータとリレーユニットを取り付けています。

 

本当はもっと簡素に仕上げられたのですが、余剰在庫の消費の為に敢えてリレーシークエンスにしています。

 

WEBサーバー側レイアウト

 

 WEBサーバー側マザーボードには第六~第九世代CPUまで対応可能な組み込み向け製品を採用し、SATAインターフェースにはM.2接続の6ポートSATA3カードを接続して6台のHDDを制御します。

 

起動ストレージはマザーボード下にMini-SATA 128GB SSDを設置して起動します。

 

M.2 6ポート SATAインターフェース

 

 写真のM.2 SATAインターフェースはAmazonで3000円程度で入手できる製品です。

 

SATAコネクタ部が脆そうだったのでホットボンドを用いてコネクタ周りを補強して設置しています。

 

NAS側レイアウト

 

 NAS側には第四世代CPU対応Mini-ITXマザーボードとMini-PCIスロットに2ポートのSATAインターフェースを追加して6台のHDDを接続可能にしています。

 

こちらの起動ストレージはマザー裏側にM.2 NVMe 256GBのSSDを搭載しています。

 

基本部分の完成

 今回で本機の基本部分は不足したFANを除きほぼ完成しました。

 

次回からは実働試験を行いながら「ストレージ拡張部」の製作に取り掛かろうと思います。

 

構想から約三ヶ月目にしてようやく実働可能な状態まで造り込むことができました。