HDD部の電源ケーブル製作
前回は3.5インチHDDを22基搭載可能に筐体を加工しました。製作に不足していた1列分のHDDが購入できたので電源ラインの製作に入ります。

HDDは1列11基
上の写真のようにHDD同士の間隔が狭いのと、設置空間の狭さから市販の延長ケーブルでは11基全てを1本の電源ラインで繋ぐ製品はほぼ無いに等しいので自作します。
電源線の配線方法は過去のNAS同様軟銅の針金(今回は直径1mm)を使用してHDDの電源を数珠繋ぎにします。
配線

コネクタに針金をハンダ付け
SATA電源コネクタ(圧接型)を利用して針金を個々の端子にハンダ付けします。
コネクタの間には針金の撓みを設け、配線の露出部分は熱収縮チューブを被せてハンダ付け時の熱を利用して収縮させています。
ハンダ付け完了

一列分ハンダ付け
コネクタ間の針金の撓みは個々のHDDの電源コネクタの位置の誤差とHDD取付時の位置的な誤差を吸収するために設けています。
あとはHDDの動作時に出る振動で電源コネクタが接触不良を起こす頻度を軽減させるための措置です。
配線に撓みがあると振動吸収やバネ効果による接触の保持が期待できます。
完成

2列分作る
電源コネクタを2列分製作したら末端に電線を付けて被覆のない露出部分をホットボンドで埋めます。
電源線は1列目と2列目の片方を繋ぎ、それぞれのもう片方の末端をスイッチング電源に接続する「ループ配線」を行っています。
ループ配線を行うことでどちらかの列の負荷が高まって電圧降下しそうになっても、もう片方から電圧と電力を補填し電圧降下を防げます。
マザーボード側の穴を塞ぐ

これでマザーボードは安心
写真中央付近のアルミ板は目隠し部分です。ITXマザーボードと同じサイズのアルミ板を同ピッチで穴あけして裏側からマザーボードやスペーサーごとネジ止めしています。
これで静電気やホコリなどの侵入を防ぎ、ノイズを抑えることができます。
天板製作
HDDの接続が完了したので開きっぱなしになっている天井部分を目隠しします。
本機未加工の天井部分にアルミ板を載せて、HDDのネジ穴のケガキを入れます。

44個穴あけが必要
天板は吊り下げに使用するアルミチャンネルとHDD本体との共締とします。
その方が天板の反りや歪みを抑えつつ補強の足しになります。
天板完成

コレで安心
天板が完成したことで上からの異物の侵入を防ぎつつ、前面から吸気した風の流れもバックパネル側から排気できます。
筐体と天板の接触面はHDDの振動からくる「ビビリ(共振音)」を防ぐための緩衝材を挟んでいます。
HDDの配線(フロント)

狭い(笑)
内部はHDDが不足しているもののほぼ完成。
ただ天板が載ることで手を入れる空間が狭くなりメンテナンス性は最悪な部類となります。
まぁHDDは故障でもしないと交換はまず無いのでコレでよし。
HDD配線(リア)

フロントよりは若干余裕が・・・。
リア側のHDD配線はフロントとは逆で電源線が信号線の下に来ます。
決してケガキを間違えてHDDが載らなくなったから仕方なくフロントとは対称にしたなんてことは・・・・ないんだからね(笑。
残作業は・・・
後残る作業は排気口を兼ねたリアパネルの製作です。
フロントと同様筐体から少し浮かせた状態でステンレスのパンチング板を使ってバックパネルを作り、アルミチャンネルを使って固定する流れになると思います。
作業は今月末にHDDを5基ほど追加(フロント側列が完成)するついでの加工となります。
残りのHDDは来月以降に月5基程度づつ増やしていき、最終的に22基全て2TBのHDDを載せる予定です。