ちょっと仕様変更
先回から製作を開始した2Uラックマウント型PCサーバーですが、製作を進めるうちに仕様変更が出てきました。
先回の記事
現在主要部品をAmazonにて取り寄せていますが、到着までに1か月かかる製品ばかりです。現在製作が止まった状態です(笑)
そのおかげで「色々と考える時間がある」ため仕様変更が結構あります(笑)
電源をモジュールタイプに変更
本機の電源はリタンダント電源が採用されており同一製品を2個1組で利用されていたようです。
元の電源(同じものが2つ)
ですが家庭用ファイルサーバーには過剰な代物ですし、電源自体仕様が解らず動作しませんでした。
電源の中身
電源の中身は意味不明なマイコン制御や掃除機並みの騒音を放つ冷却FANなどがギッシリ詰まっています。2個1組でないと動作しないようです。
改造
そんな使えない電源ですがシャーシを利用すれば本機の空間にマッチするモジュール型電源として利用できそうです。モジュールと言っても配線は内部で端子台を使って中継しますが(笑)
PC用電源を入れてみる
元の電源を取り出しシャーシだけを利用します。邪魔な打ち込みスペーサーなどを撤去して最大限のスペースを利用できるようにしています。
電源をシャーシで囲うのは電源が発するノイズを吸収し、PC側や周囲に漏れ難くなります。
またPC側のレイアウトに余裕が出来るので部品配置が楽になります。
配線してみる
既存の3P電源コネクタからスイッチング電源に配線しています。途中電源スイッチがありましたが配線撤去の際、はんだ小手の熱でスイッチが融解してし破損したためスイッチ無しで制作を進めます。
残りの空きスペースには5V 40Aのスイッチング電源を2基搭載し5Vを2系統に分けてストレージに供給する予定です。
ストレージのスイッチング電源はPCからの5Vをトリガーとしたリレーモジュールを使用し100Vを入り切りしてPCと連動させます。
通電イメージ
PC用電源のみで通電してみました。スイッチング電源の緑色のLEDで通電状況が確認できます。
現在の様子
電源のシャーシは縦2段にも設置可能
もう一つの電源シャーシも中身を取り出してケースのみにしています。時間と余裕があればPCのマザーボードを入れてモジュール化してみようかと計画しています。(実現するかは別ですが)
電源関連がモジュール化したためマザーボード周辺がガラ空き状態。
情報
1U(高さ40mm)のサイズに収まるマザーボードはThin Mini ITXなど高さを抑えたCPUオンボードマザーが利用可能。執筆者はNUCを内蔵するか検討中。
マザーボード周辺のレイアウト
電源変更後のレイアウト
マザーボード周辺にスペースが出来た関係でSATAカードを配置できるようになりました。PCIe信号はマザーのPCIeスロットから「x1」分の信号を延長しSATAカードにPCIe x1延長ライザーカードを用いて接続します。
ライザーカードとSATAカードをネジ固定して位置決めしFANの間を縫うようにSATAケーブルをストレージ側に渡します。
余った電源シャーシの活用法
電源シャーシ2つのうち1つは本機の電源に、余ったもう一つは小型PCを内蔵してサブPC的な使い方が良さそうです。
NUCを入れてみる
上の写真は空の電源シャーシを利用してPCを構築できないか試している様子です。
写真の基板は初代Intel NUCです。これ単体で電源さえ与えればPCとして動作します。空いた空間に12Vのスイッチング電源を入れて、残りの空間にストレージカードなどを固定してマザーのWiFiスロットからPCIe x1信号を取り出し接続することで動作します。
背面にI/O用の穴を開ける
このユニット単体で小型のNASが構築できます。
いえ、ここだけの話ですが・・・このユニットにSATA 20ポート増設カードを繋げるだけでもストレージ20基搭載の本機が完成させられそうですけどね。
FANステー製作
本機の冷却はラックマウントサーバーに倣って中間配置で前方吸気、後方排気の方法を採ります。
配置はストレージの後ろ側から電源モジュールの間に入ります。ちょうど横一列に左右の空間に2個ずつ80mmの製品を載せます。
FAN用取り付けステー
現在Amazonで取り寄せている製品は5V駆動3000rpmで騒音値はおおよそ30db程度だと推測します。それらを5Vフルスピードで回転制御なしでぶん回します(笑)
それでも純正のラックマウントサーバーに比べれば恐ろしく静穏です(笑)
次回予告(未定)
発注している製品が届き次第になりますが制作を続行します。電源をモジュール化したことで内部レイアウトが変更になる可能性が出てきています。
どうなるかは未知数ですがご期待ください?