更新:2023年06月06日 記事修正と追記
ファイルサーバーを作ろう
先日購入したFujitsuのラックマウントサーバーを我が家で使用するファイルサーバへ作り替えようと思います。
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本機はサイズが650mm×480mm×85mm、筐体だけの重量が10Kgと巨大です。
肝心の中身はほぼ個人レベルでは使用できない仕様な為、殆どの部品を破棄して新規に作り直します。
まずはマザーボード側を考える
搭載するマザーボードはMini-ITXサイズの製品をと考えています。しかしIBM PC-AT互換機用のATX・SFX・FlexATXなどの電源は配線数が無駄に多いため搭載したくありません。
そこで電源にはPCをACアダプタ駆動化する電源変換基板を使用します。現在Amazonで160w対応の電源変換基板を取り寄せ中です。
実際にはマザーボードの電源は12V 8A(100W)程度のスイッチング電源を内蔵します。
マザーと電源の取り付け
組み付け
本機上面から見て右側のスペースにマザーボードとマザー駆動用のスイッチング電源を配置しています。マザーボードのサイズから如何に筐体が巨大か解ります。
写真のスイッチング電源の下あたりに80mm FANを横一列に4基配置する予定です。
マザーボードはレイアウト上使用しただけの物で実際には違う製品を載せる予定です。
拡張スロットを考える
拡張スロット
本機の拡張スロットはPCI Express Gen3 ×16スロット1基の予定です。
写真では死蔵していたPCI Express x16ライザーを3連結して高さと方向を決めています。
拡張カードの固定はスタットボルト
拡張カードはPCI Express Gen3 x1接続のSATA 20ポート増設カードを予定していますが、カードの固定は付属しているスロットライザーを外した固定穴を利用して位置決めを行います。
写真では1か所の固定になっていますが、製品により2個目の固定穴の位置が違うため現在は加工していません。
写真の拡張カードはSATA 2ポート増設カードを位置決め用に使用。
拡張カードは左側スペースへ迫り出す形で搭載しますが、左側はストレージ用の5V 60A出力のスイッチング電源が入りますので電源の筐体を避けるため中空に浮かせた取り付けになっています。
別の案として左側スペースの真ん中あたりの高さにアルミ板を敷き、平行に拡張カードを配置できるようにPCIeライザーを固定して接続する方が安定した取り付けが出来そうです。
フロントパネル(?)
電源の入り切りが出来れば良い
本機のフロントパネルは電源ボタンと通電LEDが1個あれば事足ります。
搭載されるストレージベイには通電とアクセス表示のLEDが付いている為で、本機の性質上USBポートなどもフロントには必要なしと判断しました。
写真は適当なタクトスイッチとLEDが付いた死蔵基板を流用。後日LED付きプッシュボタンに交換するかもしれません。(その方が見た目が良い)
ダミーカートリッジ活用
起動用SSDはダミーカートリッジを活用
本機のストレージインナーは22基分がホットスワップ型で残り2基分がダミーのカートリッジでした。そこでダミーのカートリッジに2.5インチSSDの取り付け穴を空けて取り付け可能にし、配線を通すことでマザーと接続できるようにしています。
SATAケーブルを接続したダミーカートリッジ
このSSDの電源は他のカートリッジと同じく5Vのスイッチング電源から配線する予定です。
本機は結局ストレージのホットスワップ機能は失われ、整然と24基のSSDが並んで格納できるケースになりました。
余談ですが・・・
本機と類似するサーバーケースがSilverStone製で存在を確認しています。
型式は「RM224」でAmazonでは価格が13万円弱しています。
こちらは内部はPC/AT互換機にSASストレージが24基の構成です。電源が特殊タイプかもしれませんが、「こんな金出すなら普通にPC1台買うわ」と思わず溢したくらいです。
次回予告(笑)
次回は現在Amazonで取り寄せている電源変換基板や80mm FANなどを取り付けてマザーボード部を完成に近づけたいと思います。