Hone.のPC工房

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GPD WIN(初代) ストレージ内蔵(完結編?)

GPD WIN(初代)は試作機

 Windows10世代ではあまり存在していなかった小型PCの総称「UMPC」の再火付け役的存在のGPD WINを入手して久しいが、内蔵バッテリーの膨張破損による撤去や内蔵ストレージ増設、外部電源化などの改造を経て今も尚使い続けている。

 

最近になって内蔵していたUSB接続のストレージのうちUSB MicroSD変換アダプタを使用したストレージが相次いで認識不良を起こしストレージが認識できなくなっていた。

 

原因は本機の発熱でUSB MicroSDアダプタが破損したようだ。

 

本機は無理な小型化と大容量バッテリーの搭載による影響で発熱に対する放熱対策に問題がある機種である。その影響でバッテリーの劣化が早く膨張し本体が変形する個体が多いと聞く。

 

そんな試作機同然の本機も数回の改造で不具合を克服し、ストレージの大容量化を行ったがついにストレージを認識できなくなっていた。

 

ストレージをMicroSDからUSBメモリへ変更

 今回の故障前までは本機のバッテリーを搭載していた空き空間にUSB2.0 HUBを内蔵し、各ポートにUSB MicroSD変換アダプタを取り付けてMicroSDをストレージの代わりとして認識させていた。

 

MicroSDからUSBメモリ

 

 今回の改造ではMicroSDをストレージとして使うのでは無く、USB3.1規格のUSBメモリUSB2.0接続で内蔵。接続端子などを無くして直接半田付けすることにより接触不良を無くし内蔵可能なサイズ(高さ)に加工して接続した。

 

今回は256GBのUSBメモリを2個内蔵してストレージ容量は見かけで512GBということになる。HUBはあと2ポート分空きがあるのでUSBメモリをあと2個増設できる。256GBを4つにして1TBのストレージにするのが妥当か。

 

内蔵したUSBメモリUSB3.1タイプの物を採用。HUBを経由した転送速度は以前の20MB/sから38MB/sへと速度が向上しフラッシュメモリチップを直接接着固定することで以前より熱に対する余裕ができたと思う。

 

USB3.1対応製品をUSB2.0接続にすることでUSBメモリ自体の発熱を抑えて自己破損しないようにした。(放熱に問題がある本機でUSB3.0接続したUSBメモリSSDでは発熱の相乗効果でサーマルスロットリングや自己破損する事がある。

 

今回の改造でUSB3.0 TypeAポートを潰してUSB2.0 HUBを増設している。USBポートはUSB2.0規格のTypeCが1ポートあるのでUSB機器を接続する場合はこちらを使用する。

 

今回は故障し易いUSB2.0 MicroSDアダプタをUSBメモリの直接続に交換した。