更新:2022-09-24 色々な組み合わせも出来る
USB2.0接続のストレージを複数載せる
前回本機の再構築が概ね完了し動作チェックを兼ねて使用し始めた。動作は良好だし放熱が改善されたお陰でサーマルスロットリングがほぼ発生しないのでパフォーマンス的には良好だ。(常時バースト状態の2.4GHz駆動が可能)
そうなると今度はストレージを多くしたいと考えている。そこでUSB2.0接続ではあるが増設ストレージにM.2 NGFF SSDを設置可能にした本機を、最大で4基までSSDを増やせる様に改造する。
増設ストレージを重ねた状態
電源(USBバスパワーとなる)の5VをFET SW(黒い基板)でスイッチし増設ストレージの電源としている。
現在はストレージ増設基板が3枚しかないので取り合えず3基のSSDを載せた。USB2.0接続ではあるが転送速度は40MB/s出ているので本機のストレージとしては及第点である。
本機完成時には4ポートHUBを増設ストレージ用に設置するので最大4基のM.2 NGFF SSDを増設可能になる。
USB HUBを追加して配線を変更
増設ストレージへの配線をAWG26に変更。コネクタ半田付け部分はホットボンドで補強して断線対策を施している。また増設ストレージ用のUSB HUBを追加(仮設)してそちらから信号とバスパワーを採るようにした。
マザーボードとの接続はUSBコネクタを使用せず基板のランドに直接信号線を半田付けしている。
写真では配線が煩雑に見えるが取り回しの良いシールド線は電線が細く切れやすいのと本機の配線長程度ではシールド線を使用するメリットが無い(転送速度の低下も不具合も無い)ためバラ線を使用することにした。ストレージ基板のノイズ対策(不具合回避)に配線を太くする必要があった。
あとはHUBを新調するだけ
これだけ詰め込んでもPC部は高さ30mmに収まっている。
色々な組み合わせも出来る
ストレージと搭載可能な空間さえあれば色々な外形の製品もUSB接続にさえできれば混載が可能である。
MiniSATA SSDとM.2 2242 SSDを同時に載せる
多少力業ではあるが平面張り付け可能なUSB SATA変換基板さえあればMiniSATAや小型のM.2 NGFF SSD(NGFF=SATA)も混載可能になる。
上の写真はMiniSATA SSD(中央)とM.2 2242サイズのSSD(右)を1枚のアルミ板に取り付けて載せている。MiniSATAの変換基板の厚みのせいでM.2 2280変換基板を1枚減らした形になるが、その分M.2 2242サイズを空き空間に取り付けている。
2242サイズの変換基板はネジ止めできる構造でないため厚手のウレタン両面テープで面着した後、熱剥離した場合の保険として布製耐熱テープで脱落防止対策を施している。
結局載りさえすれば良い
2242サイズの変換基板の接続はシールド線を直に半田付けしたがシールド線は曲げ難い為配線が困難になる場合がある。今回は距離が開いていたのでシールド線を試してみたが曲げ難いのと「戻り」があるため設置した変換基板に余計な力が掛かる結果になった。
そのため脱落防止にテープ止めも追加した。うまくすれば固定できる変換基板を入手できるだろうが今回は導入テストのため余り物を活用した。
SSDを増設する理由
USB2.0接続ならばUSBメモリでも良いのでは?と思われるかもしれない。しかしながらUSB2.0規格のUSBメモリは転送速度が20~30MB/s程度と遅く、またUSB3.0対応の製品は発熱が高く常時接続には向かない。
USBメモリに比べSSDの方が書き換え寿命が長く、書き換え頻度による速度低下も比較的緩やかだ。
本機がUSB3.0に不具合を抱えていなければUSB3.1接続のUSB SSDを載せるのだが・・・。
USB2.0接続でも慣れてしまえば不満は無い
ローエンドなPCに慣れ過ぎてしまっている私はアクセス速度が遅くても記憶容量さえ確保できればあまり不便を感じない。秒間40MBの転送速度があれば動画再生(本機で再生可能な圧縮率の動画)や古いゲームソフト(主にNET接続不要なパッケージソフト)などは問題なく視聴・プレイ可能だ。大きな容量のデータを転送する場合は時間が掛かるためその間は他のPCで作業をしていれば問題ない。
NET関連では本機はインターネットには接続しないローカルネットワーク接続のPCである。通信に関してはWiFi接続(433Mbpsリンク)で転送速度は35MB/s程度と増設ストレージと同等の速度なのでストレージの速度がボトルネックになることは少ない。
元スティックPCな本機だがストレージの増設、10.1インチの液晶画面追加で小型だが結構色々できるローエンドPCになった。