Hone.のPC工房

PC工作好きなHone.の活動記録ブログ

T90CHI-3775 キーボードドックにストレージ増設

やっぱりバッテリーは不要だった
 中古で購入したT90CHI-3775にはBluetooth接続のキーボードドックが付属している。そして最近このキーボードドックを本機のUSBポートから給電することでドック内のバッテリーを充電できるように有線化改造を施していた。

しかしよく考えてみると本機からUSBバスパワーの給電を受けるならバッテリーは不要ではないかと考え、試しにキーボーボードドックのバッテリーレス動作を行ったら普通に動作したのでバッテリーを撤去した。

本機のストレージ容量不足を補う改造
 結構使い勝手の良い本機だがタブレットスタイルやノートスタイルでも便利に使える。

ただ不満に思うのが内蔵ストレージの容量だ。本機はeMMCで64GB内蔵されているがWindows10と多少のユーティリティソフトをインストールして12GB程度。残りが自由に使用できる容量だがゲームをインストールしたり音楽や動画などを保存するには微妙な容量だ。

MicroSDスロットもあるが外部との大容量ファイルのやり取りに使用したいと考えているので本機に追加ストレージが欲しいところ。

かと言って一々USBケーブルを長く引き回して外付けストレージを繋ぐのもキーボードドックと排他利用になるので却下したい。

そこでノートスタイル限定となるがキーボードドックのバッテリーが載っていた空き空間にストレージを詰め込んで本機で使用できるように追加改造を行う。

出来るなら本機内部にHUBとUSBメモリを内蔵したかったが構造的に配線が厳しいのでキーボードドック側に内蔵する。

USB2.0 HUB内蔵

 バッテリーを撤去しUSB2.0 HUBを内蔵

 バッテリーを撤去した空間にUSB2.0 HUB(以降HUB)を内蔵し、本機からのUSBケーブルを充電用からデータ用に取り換えた。

HUBはバッテリー収納空間に収まるように4ポートの製品を3ポートに加工している。また内蔵に邪魔なコネクタや通電表示LEDなども撤去している。

上の写真で使用したHUBは部品点数が極めて少なく、基板片面にのみ実装部品があるタイプの製品でキーボード本体には強力な面着力の導熱両面テープで張り付けている。

USBストレージ内蔵
 キーボードに内蔵したHUBにストレージを接続して内蔵しようと考えた。

本機は唯一のストレージが接続できそうなインターフェースはMicroSDを除けばUSB2.0ポートだけである。

私は転送速度は度外視して記憶容量だけを増やしたいと考えている。

 

使用したUSBメモリ

まずUSBメモリをストレージとして内蔵するにあたりキーボードの空き空間に収まるサイズの製品を探す。

丁度小型のUSBメモリSanDisk Cruzer Blade 32GB」があったので殻割してみた。なんと最近の格安USBメモリはワンチップ構成の極小サイズだった。

これならばキーボードに余裕で内蔵可能なサイズ(10×15×2mm)なので取り付けてみる。

 

USBメモリを接続

 USBメモリの内蔵にはチップ裏側をキーボードの空き空間に導熱両面テープで張り付け、各信号端子を細い電線を使ってHUBに直接半田付けしている。

この方法ならば接触不良による誤動作は無くなるし、発熱の高いUSB3.1タイプの大容量製品を内蔵しても導熱両面テープによりUSBメモリチップの発熱をキーボードの内部筐体に逃がすことができる。

ただし本機の内部がXHCI(USB3.0ホスト)であってもUSBポートがUSB2.0接続になるのでUSB3.1タイプのUSBメモリを使用してもアクセス速度はUSB2.0と同じ最高480Mbps(60MB/s)である。

改造する分には配線が4本で済みノイズの心配が少ないのは助かるが(笑)。

接続したUSBメモリの転送速度

USB2.0製品ならばこの程度

更なる増設

USB3.1タイプのUSBメモリを増設

 上の写真はUSB3.1タイプの256GB USBメモリを2つ増設した様子である。

32GBの製品とは違い少し大きいサイズなので写真のような配置になっている。

 

USB3.1タイプ USBメモリの速度

 追加したUSBメモリの速度は読出しではUSB2.0の製品と変わらず、書き込み速度は多少早くなっている。(容量が大きくなった分性能が上がっただけかもしれないが)

 

 今となってはかなり遅い速度ではあるが2015年製の2in1 PCでゲームのプレイや音楽・動画再生、電子書籍などの閲覧程度ならば十分可能なアクセス速度だと思う。

また大きなサイズのデータをそのまま本機にインストールしても過大容量なだけなので本機の能力に合わせてデータの方を加工すれば問題はない。

画像や動画、電子書籍であればデータの解像度を液晶パネルの解像度である1280×800以内に収めればデータサイズはかなり小さくできる。

あとは余分なデータや使用頻度の低い物をネットワーク参照にすれば本機のストレージを圧迫しないで済むだろう。

要はPCの能力に合わせてデータを選んだり加工すればソレナリに多く記憶できると言う訳である。