4月30日に大須の某中古ショップで2015年発表の2in1 ASUS T90CHI-3775を入手。
結構綺麗な個体で故障個所もなく良品だった。価格は9980円(税込)で本体とキーボードドック、充電器がセットの箱付きだった。
まぁ世代的には微妙な価格設定だったが大きさやタッチパッドなしのスリムなキーボードドックが付属しノート型にした時のスッキリしたデザインが気に入った。
SoCにAtom Z3775(Bay Trail世代)を搭載し2GBメモリをデュアルチャンネル接続で搭載する32Bit OS専用機だ。
本機
バッテリーレス化
本機を使い始めてプリインストールされていたWindows10 20H1が重すぎる為別のバージョンをクリーンインストールしようとしたが、本機のUSBポートがOTG仕様のため使えるUSB HUBが手元に無かった。
頭に来たのでバッテリーレス化して充電不要の常時電源接続に作り替える。
ついでにOTG仕様のUSBポートを常時ホストとして使用できるようにMicroUSBコネクタの4、5番ピンのパターンを短絡処理した。
配線
いつもの様にバッテリーパックから制御基板を分離し、配線を接続する。
バッテリーが接続されていた+、-に外部からの配線を接続。それだけではマザーボードには給電されないのでマザーボード接続部にも同じように接続して本機が起動した。
配線に使用した電源線は軟質のシールド電線を使用し、制御基板のジャンパは AWG24 の電線を使った。
完成後簡単に絶縁を施す
バッテリーパックの設置空間は面積こそ広大だが高さ方向が 3mm 程度しか無い。
さらに筐体裏蓋はアルミ製であるため電源には絶縁処理が必須になる。うまく配線できても筐体の撓み等で充電部が接触してしまう。
なので軽く絶縁テープで充電部を覆う事にした。
配線引き出し
配線の通り道を作る
バッテリー収納部から出た線を筐体の一番部品の干渉が少ない部分から外へ引き出す。
邪魔なプラスチック部分をカットしたり半田ゴテで焼き溶かすことで空間を開ける。
配線引き出し部
筐体の本体側の加工が終わり裏蓋の加工を行う。
裏蓋にはアルミに樹脂が張り付けてあり邪魔な部分は本体側同様、半田コテで樹脂を溶かして除去した後アルミ部分をカットして穴を作っている。
完成後キーボードドックの隙間から電源線の様子を確認したが使用したシールド線が軟質なため急な折り曲げ程度では断線はしない様だ。
あとは外部から出力電圧5Vのスイッチング電源や出力 2A 程度のUSB充電器などを接続すれば使用できる。
USB充電器を本機のアダプターに改造
これで通常のMicroUSB接続のUSB HUBを使用してWindows10のクリーンインストールが可能になる。
改造後の運用
有線電源化した本機はバッテリー動作ではないためWindows10のデバイス設定の変更が必要になる。
簡単に言えば「バッテリー設定が不要」になる。
デバイスマネージャでバッテリの項目のMicrosoft ACPI-Compliant Control Method Batteryを無効に設定する。
省電力設定もデスクトップPC同様の設定で動作できるし、バッテリー残量を気にする必要もなくなる。